ご報告です。
8月13日の早朝、父が82歳の生涯を終えました。
4月に心筋梗塞で緊急手術して以来、
「今、生きていることが奇跡です」
「驚くほど生命力が強い」
「身体はボロボロなのに、意志がしっかりしてる」
「レアのレアケースです」
と主治医に繰り返し言われるほど、何度も奇跡を起こしてくれた父。
母のために頑張ってくれた気がします。
腸閉塞になったと連絡が入り、バタバタと愛知に戻り、
手術するかどうかの話し合いが行われ、
亡くなる前日、
意識が朦朧としている中、あまり動かない手で、
泣く私の頭に、手を置いてくれました。
長い年月、いろいろありましたが、
最期に、ちゃんと父の娘になれた時間でした。
まだ、父からの電話の声が耳元で聴こえ、
後悔は山ほどありますが、
同居していた甥っ子姪っ子たちの、
予想をはるかに超えるほど号泣し続ける姿、
息子が葬儀を手伝い、祖母を気遣う姿、
父が手掛けていた塗り絵を、娘が2日間黙々と塗り続ける姿、
父の愛が確かに流れているのだと感じ、救われました。
菩提寺が浄土真宗なので、
亡くなったらすぐに浄土に往生し、仏様になるのだそうです。
父の名は、進
お通夜の際にご住職から、
生前の父がどんな人だったか、エピソードと共に教えてほしいと言われ、
それを元に、授けられた法名が、
意発院 釋法進
ひたむきに勇敢に道を求める者を応援してくれる仏様となったと、
解説してくださりました。
何度も回復したということは、
仏教では、「生きよ」というメッセージを発していたのだと、
教えて頂きました。
「道を求める意(こころ)を発(おこ)してください」
若き頃、誰もが反対する中、
唯一、応援して東京に送り出してくれた父。
父が押してくれるあの手を背中に感じ、
自分の道を進んでいきます。