ワークを重ねてきたおかげで、体感覚が敏感になってきたように思います。
どちらかというと思考が先走るほうでしたが、
思考に頼ると、外からいろんな情報を拾ってきては、
振り回されます。
情報化社会だからこそ、遮断するのも難しいし、
思考には癖があるので、
自分をダメ出しするなどの癖を持っていると、
すぐそちらに流され、心もへこみます。
思考は、事実ではない世界へと簡単に誘います。
その点、体感覚は嘘をつきません。
先日も、ある場所で立っていると、
グワッと足元から沸き立つものがあって、
涙がこぼれてきました。
ああ、幸せだなあと。
悲しみが続いて、心配事が重くやってきて、
思考でグルグル疲れるほど考え、とことん落ちる夜があっても、
今、体感覚は幸せだと、
肌に触れる風が優しいと、言っている。
ある高齢の方の隣に立って、話を聴いていたら、
その人の生き様が感じられる瞬間があり、
じわじわと泣きそうになったのです。
さすがにこらえましたが、
戦前戦後の日本を支えてきただろう人生の重厚さに
体の奥が揺れ、頭の下がる想い。
世界情勢を考えると悲観的な気分になるけれど、
体感覚では、人の持つ力強さを感じている。
思考よりも、信じられるもの。
嘘をつかない、自分の感覚。
もっともっと磨けば、
ぶれない軸ができる気がしています。