コロナ禍、ウクライナとロシア、
不安と支配と恐怖と対立と批判と不信感と疲労感と葛藤と虚無感と・・・
世界のいたるところで、うごめいている混沌とした状況。
世界はどこに向かっているのだろう。
世界で起きていることが、地続きだとしたら、
身近なところでも、誰かの心の中でも、
自分の中でも、
起きていることなのかもしれないと、
自分のこととして、考えてみる。
世界が急変していくなか、
変わらなければいけない、
変わっていくべき、
今、そのギリギリのところにいるとしたなら、
その渦中に生きているとしたなら、
どう進んでいけばいいだろう。
どのように在ればいいのだろう。
思い出すことがある。
浮かび上がる光景。
混沌とした
救いがないような
息もできないような
荒れた状況の中で、
もうどうしようもないと思ったときに、
力尽きかけたときに、
近くに存在する、手に触れる。
手と手が必死に支え合う。
右側だけではなく、左側の人とも。
泣いて叫んで嗚咽がとまらなくても、
先が見えず、感情がおさまらなくても、
苦しさに倒れそうでも、
隣に、誰かの手が、あるかぎり、
その手をに握ることができれば、
時間をかけながら、
ゆっくり少しずつ、
落ち着いていく。
共にいる心強さと安堵のなか、
いつしか
人と人が和になり、
声を響かせ合って、
調和と静寂。
新しい光。
今、とても大事な地点にいる。
そんな気がしてなりません。
誰かの手を握ることができますように。
手と手が、つながっていきますように。