過去最大といわれる台風が通り過ぎ、
今日は晴天です。
台風直前。
私は広島県にいたため、
夫から、水もガスボンベも手に入らないと連絡をもらい、
広島のスーパーに買いに行くと
山盛りに陳列されている水やボンベ、そして
台風の備えとは無関係な日常がそこにはありました。
台風が通過する6日の午前中に、車で戻ったのですが、
広島の晴天と暗雲が広がる九州の空、
普通の日常と、どの家にもガムテープが張られた風景の差を
肌で感じながら、
どんなに自分の居る場所が暴風にさらされても、
万が一、家が壊れたとしても、
居場所を変えれば、青空が広がっているのだと、
当たり前すぎることですが、
そんなことをつらつら考えていました。
それは、違和感でもあり、救いでもありました。
多くを失ったとしても、
生きていれば、また違う場所で新しく生きていけるのだろうなと
そんなことを考えた今回の台風のひととき。
卵白と米粉をメインに娘がパンケーキを作ってくれました。
モシュモシュの食感が特徴。
小麦アレルギーになって以来、パンケーキなど
食べていなかったので、
これがまたものすごく美味しくて♪
普通にスイーツをどんどん食べていた頃には感じなかった
体の芯に沁み込むような、美味しさ。
一口一口が大事。
娘はそんな私を見て、
「そこまで喜ぶなんて。
普段食べれないって、可哀そうやね」と、
哀れんでいましたが、
実はそんなこともなく、
美味しさに敏感になれたことも、
娘の優しさや気配りを感じられることも、
昔のように甘いものを惰性で食べなくなったことも、
私にとっては、悪くないことなんですね。
失っても、新しい世界があり、
外側からはわからない、
喜びや、充実感もあるものだと、
思ったりしています。