娘と息子が家を出て、
夫と二人になってからの変化といえば、
夫が、食べ物についての好き嫌いを表明するようになったこと。
4人家族のときは、
育ち盛りの子供たちの好みを優先してくれていたのでしょう。
そこで、ちょっとした衝撃だったのは、
娘も息子も、煮物好きだったので、
よく作っていたのですが、
「田舎くさい料理は、あんまり好きじゃない」
という告白。
煮物が好きじゃなさそうとは、薄々感じてはいたのですが、
それは、芋系が嫌いだからだと思いこんでいたため、
例えば肉じゃがは、
玉ねぎと肉の分量を多めにするという方法を
選択してきたわけです。
芋ではなく、
田舎くさいのが、嫌だったとは!!
(まあ、やはり芋も嫌だそうですが)
素材の比率ではなく、
レシピを変えるべきだったわけです。
持って生まれた気質から見ても、彼は、
最新のもの、最先端のものが好き。
義母も、
田舎が大嫌い。
都会志向。
持って生まれた気質も育った環境もそうならば、
致し方ないでしょう。
(それにしても、気質は食べ物の好みまで影響大だと、
調査すればするほど思います)
つまり、彼の好みは、「モダン」であること。
確かに、彼が作ってくれる料理は、
アヒージョだったり、
エッグベネディクトだったり(米粉で!)。
ちなみに、私が重要視するのは、
「たっぷり」であること。
持って生まれた気質でも、
たっぷり好き。
そして、実家は大家族だったため、
足りないことはタブーで、
とにかく母は、多めに作っていたわけです。
持って生まれた気質も育った環境もマッチして、
「たっぷり」がご馳走の私は、
最大のギブで、たくさん作って、
食卓にたっぷり感を出してきたのですが、
そういえば、夫は何度か、
「大盛りで出されると、食べる気がなくなる」と
言ってたなーと思い返します。
良かれと思って、頑張っていたのに、
何も喜ばれていない。
どころか、マイナス。
つい、自分の物差しを疑わず、
相手が喜んでいると疑わず、
「よかれと思って」のギブをし続け、
小さなズレが生まれていく。
巷に溢れていると思います。
ギブされた側は言いづらいため、
ギブする側は、気づきにくい。
いやいや、
「皿に、美味しい料理がちょっとのってる、
そのほうがいいよね」
と言われても、
フレンチのお店の話かと都合よく捉え、
自分のこととして、捉えていない。
(おめでたい)
その小さなズレは次第にストレスになるから、
だけど、自分の中に思い込みがあると、なかなか気づきにくいから、
相手の大事な価値観とタブーポイントだけは、
確実に押さえておいた方が良いと、つくづく思います。