· 

無力さ

年末から、父の体調があまりよくない日々が続いていました。

 

肋骨が3本折れていて、

もともと肺を患っていることもあり、

咳が聞くに堪えないほどひどく、

高熱も続き、

食欲もなく、

あんなにおしゃべりな人が、しゃべらない。

 

息子の成人の喜びとは別のところで、

心配な日々でした。

 

母から状態を聞いて、

父が口にできそうなものを

送ってみたところ、

豆腐製品が体にヒットしたそうで、

 

どうやってもすっきりしなかった便秘が

するりと、どっさりと、解消でき、

同時に肋骨の痛みもおさまってきて、

 

年明け以来、やっと気分の良さを取り戻したそうです。

やっといつもの明るい声を聴くことができました。

ほっと、ひと安心です。

 

食生活をはじめ、習慣化している中に

改善すべき点があるとしても、

当たり前になりすぎて、自分では気づきにくいものですし、

否定的なものや好きではないものを取り入れることは、

そうそうできないものです。

 

本当にギリギリのラインだったからこそ、

受け容れてくれたのでしょうが、

外部からの気づきや、

ベストを考えての新しい選択肢が、

突破口となることはあるのだと、改めて思います。

 

コミュニケーション法も、

心理面も、

日々の選択肢も、然り。

 

柔軟に新しい気づきを受け入れていくと

今かかえている問題を突破していけるかもしれません。

 

とはいえ、

今回は、いい流れにシフトできたけれど

いつもうまくいくわけでもなく、

 

病気や加齢の前では、

改めて、無力さを感じます。

 

できることに限りがあります。

 

話を聞くことしかできないときもあります。

 

それすらできず、

祈ることしかできないときもあります。

 

それでも、気持ちは共にいる。

 

 

 

クライエントさんにも、

 

信じて、想って、待つことしかできないこともあります。

 

その人の持つ底力を信じて。