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甘やかしか、サポートか

ひとり暮らししている大学生の息子が、年末帰ってきたときのこと。

 

さっそく、友達との飲み会へ出かけていったその夜、

私も仕事終わりで、お酒を少し飲んで

うとうとしていると、

息子からの携帯へのメッセージ。

 

「乗り過ごした」

 

時計を見ると、深夜12時すぎ。

 

間違いなく終電。

 

「お酒飲んじゃったから、迎えに行けない」

 

とメッセすると、

 

「わかった」

 

どうするの?

 

「歩いて帰る」

 

2駅乗り過ごしているので、歩きの時間を調べたら、

1時間40分。

 

お酒を飲むと、必ず頭痛がするという息子。

 

タクシーという手もある。

 

お金は一応、持ってるそうだけど、

 

「歩けそうだから、歩くわ」。

 

深夜二時前に、

普通に「ただいま」と帰ってきて、

疲れたとか、足が痛いとか言うこともなく、

 

じゃんけんに勝ち続ける方法を見つけて

友達とやって上手くいった話をした後に、

(小学生か!)

 

「頭痛いから、寝るわ」と、

二階にあがっていく後ろ姿を見ながら、

 

ひとつ、答え合わせができた気がしたのです。

 

 

甘やかしなのか、サポートなのか。

微妙なラインを、

子育て中は日々迷いつつ、自問自答してきた気がします。

 

「車での送迎」は、私にとって代表的なそのひとつ。

 

息子の高校時代は、高校が家から遠いこともあって、

朝課外もあり、部活動もあり、

私自身もお弁当作りと仕事と、もういっぱいいっぱいな日々でした。

 

そんな中で、寝過ごしたり、忘れ物したりで

途中の駅まで息子を送っていくことも時々あり、

 

そのたびに、これは、甘やかしだろうか・・・

こんなんで、将来大丈夫だろうか・・・

などと、葛藤があったものです。

 

ひとり暮らしをして、

思ったよりもちゃんと日常生活をして、

学校にもきちんと行っているようなので、

少し安心してはいたのですが、

 

今回、

1時間40分の距離を、頭痛をかかえながらも、

淡々と普通に歩いて帰ってきた彼を見て、

 

心配してたほど、

それほど、甘ったれてもいないと、

 

肩の力が抜けたのです。

 

まあ、あわよくば、迎えに来てもらおうと思って

メッセ送ってきたのでしょうが。

ヘルプを言えることも、大事なスキルですから。

 

自分のしてきた選択が正解だったとは

とても言い切れなのですが、

 

いっぱいいっぱいの日々の中、

自問自答しつつ出すその時その人の選択は、

 

その親子独自の関係性や

その子の個性のひとつへと、つながっていくのだと、

 

だから、

自分で〇をつけたらいいのだと

思った、2019年の締めくくりに入った深夜のことです。