朝、我が家のワンコ君の散歩と、小学生の通学時間と重なることが多く、
顔見知りの子どもたちも増えました。
うちのワンコは、モフモフで人懐っこいので、
あっという間に子どもたちと仲良くなり、
会えば、子どもたちもワンコも大喜びです。
すれ違いの、ほんの少しの時間ですが、
それでも、子どもたちも、ワンコも
その挨拶でテンションが上がるのが見てわかります。
でも、黄色い帽子の女の子が
ワンコとたわむれている友達に、
「早く行こう。早く行かなきゃ、怒られるよ」
と、毎回のように言います。
本人の「早く学校に行きたい」
というのではなく、
「怒られる!!!」と言うのです。
会社に行く途中でしょうか。
おそらくその子のお母さんらしき人が
車を停めて、こちらをずっと見ていました。
また別のある日こと。
前述とは違うグループの子どもたちが、浅く細い川を
のぞき込んで、魚を見ている様子。
その中の一人の子のおばあちゃんらしき人が、
まるで「家政婦は見た」の市原さんのように、(古い?)
電柱の陰から見ています。
「あ、おばあちゃん」と気づいた女の子に、
「道草くってないで、早く学校に行きんさい」
「ずっと、おばあちゃん、見てたよ」
と叱ります。
でも、どちらのときも
始業時間には、まだ40分もあるような、
早い時間なのです。
子どもたちは、よく
道草くって、発見したことを教えてくれます。
めだかがいたよ
白い鳩がいたよ
かまきりつかまえた
あっちの道より、こっちのほうが近いんだよ
大人のいう「いい子」の枠の中で、
大人の敷いた枠の中で生きる子と、
自分の五感を駆使して、
道草しながらいろんな発見を楽しんでいる子。
自発的に取り組んでいく「やる気」や「好奇心」、
日々を楽しむ「気力」も、
無駄な時間にこそ、子供たちは育んでいます。
大人の視線を気にして
怒られないようにいい子で無駄事をカットして生きて、
大事な発見も感動も、見落としていくのはもったいないこと。
誰かの目を気にして生きる癖が、
大人になっても抜けない人も多くいます。
自分の感性を大事に
道や川でいろんな発見をしながら、
道草を自由に楽しんでほしいと願ってしまう、朝の時間です。